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魁!!男塾


12/11/2022

『魁!!男塾』(さきがけ!! おとこじゅく)は、宮下あきらによる日本の漫画作品。また、それを原作にしたテレビアニメ、実写映画作品。2019年5月時点で累計発行部数は2700万部を突破している[1]。 行き場の無くなった不良少年たちを全国から集め、過激なスパルタ教育を施す男塾。そこに籍を置く塾生たちの根性や友情、死闘を描く物語。初期は軍国主義テイストのギャグ漫画であった[注釈 1]が、途中から信念を掛けての上級生との決闘、ライバル学校との抗争、闇の世界で繰り広げられる格闘トーナメントなど、バトル中心の展開へとシフトして全34巻という長丁場の人気漫画となった。 登場人物のほとんどが中国拳法やインド・エジプトなどに伝わる様々な武術の達人とされ、物語中期には15人以上におよぶ主要人物に満遍なく見せ場が与えられている。また闘いの舞台には様々な仕掛け、特殊な決闘方法を用いたものが大半であり、各々がトリッキーな秘技を駆使することにより、バリエーション豊かな死闘が繰り広げられる。 作者の宮下は、「人を死なせないことを意識して描いた」と語っており、死んだ(と思われていた)人物が「実は生きていた」と、再登場するパターンが多い。これは自分が生み出したキャラクターをそう簡単に死なせたくないという愛情からだというが、あまりにやりすぎたため、死亡している設定の登場人物を原稿に描き、担当編集者に指摘されたこともあるという[3]。本編中では死亡したままのキャラクターも、後継作品では復活している場合がある。 タイトルの「魁!!」は宮下が気に入っていた文字であり、魁傑から取ったとのこと[4]。 学園生活編筆頭剣桃太郎を始めとする男塾一号生のメンバーが、理不尽な教官や二号生らの強烈なしごきに耐え乗り越えたり、外の世間とのトラブルに巻き込まれ(男塾の面々が騒動の原因の場合が多い)ながらも、知恵や人情、そして男気で解決していく。 驚邏大四凶殺(きょうらだいよんきょうさつ)編男塾の運営費が底を突きかけ、この苦境を打破すべく江田島は愕怨祭(がくえんさい)を起こすことにより利益を上げて赤字の穴埋めをすることにする。しかし愕怨祭が盛り上がっているときに、伊達臣人率いる関東豪学連が攻めてくる。男塾名物競技で争うが決着をつけることができず、江田島は驚邏大四凶殺を提案。伊達たちは承諾し霊峰富士で決着をつけることとなる。 大威震八連制覇(だいいしんぱーれんせいは)編[注釈 2]驚邏大四凶殺は男塾勝利で決着がつく。しかし桃以外の戦士は全員死亡し、一人生き残った桃は、寝転びながら朝日を眺めていた。そこへ不審な影が現れ、驚邏大四凶殺は影の手の内で行われたことだったと告げる。桃が下山すると残りの仲間は生きていた(その後、豪学連側の4名も生存が確認される)。喜びもつかの間、桃たち一号生は三号生に呼び出しを食らう。呼び出し人の名前を聞いて富樫は顔色を変える。三号生に会うために天動宮へ行くが、そこには試練が待ち構えていた。